めまいと漢方薬
めまいと漢方薬
- めまいは三つのタイプに分けることができます。
一つ目は回転性のめまいです。
メニエール病に代表されるめまいで、突然周囲が
グルグル回り、吐き気や耳鳴りを伴うこともあり
ます。
二つ目はいわゆる立ちくらみと呼ばれるもので、
急に立ち上がったり、逆方向を向いたときにクラ
ッとするめまいです。
お風呂の湯船から立ち上がるときに起こるめまい
もこの類です。
三つ目は高血圧の人や過労の人、または精神的に
緊張している人などによく見られるめまいで、じ
っとしていても、また動いていても突然フラッと
するめまいです。
- 漢方ではめまいは主に、
「水」が原因で起こると考えています。
身体の中の代謝しきれない余分な水が、頭の方
に上がってきて、めまいを引き起こすと考えて
います。
めまいの他に頭痛、むくみ、小便の異常、下痢
なども水分の代謝異常として起こります。
この様なときは、身体の余分な水を汗や尿とし
て、体外に排出する漢方薬を処方します。
また、血の流れが悪くなってめまいを引き起こ
す場合もあります。
血の流れが悪くなって血がドロドロした状態を
漢方では「瘀血(おけつ)」といいます。
「瘀血」によるめまいは、脳の血行障害が原因
で起こります。
「瘀血」が原因のめまいでは、顔が赤くなった
りのぼせたり、肩がこり、イライラや不眠など
が起こりやすくなります。
この場合は血液をサラサラにして、血の流れを
よくする漢方薬を処方します。