目が疲れるという人へ
♥グレアから全身疲労にも
ケータイやパソコンの普及で、ディスプレイを見る機会が増え、目の疲れやすい環境がどんどん広がっています。
はっきりしたデータはありませんが、最近はことに、グレア(まぶしさ)による目の疲れがふえているといわれます。
グレアというのは、光源から直接・間接に受けるギラギラしたまぶしさのこと。
グレアは眼精疲労や視力低下の元凶になるだけでなく、目に緊張を強いるので、全身の疲れにもつながります。
グレアを防ぐには、部屋の照明を適正な明るさにすること。これはディスプレイを見る場合だけでなく、本を読んだり、物を書いたりする場合でも同じです。
照明が悪いと目の負担は増し、目の疲れから目の充血、痛み、肩こり、頭痛が起こることもあります。
♥目を守る照明の工夫
照明が正しければ、目の疲れはだいぶ防げます。
光の強さは、照度(ルクス)で表し、ふつう照度が高いほど、物がよく見えて目の疲れは少なくなります。
といって、ただ明るければよいというわけではありません。
次の点が満たされていれば適切な照明といえるでしょう。
・明るさが十分で、グレアとちらつきがないこと。
・室内の明暗のコントラストが強くないこと。
・机の上の明るさが室内全体の3~5倍あること。
・書類やキーボードに当たる照度は、300~1000ルクスが良いとされています。
つまり、まぶしさを抑えた柔らかな光が、目にやさしい照明なのです。
それでも目が疲れたら次のことを試してみましょう。
・1~2分間、見ることを中断する。
・腰を伸ばしたり、両腕をグルグル回してみる。
・遠くの景色を眺める。
また、メガネをかけている人は、そのメガネが自分の目に合っているかどうか、定期的に検眼することも大切です。