血虚と瘀血の違い|目の疲れ・冷え・巡りを体質から考える

目がしょぼしょぼする。手足が冷える。肩が張って、顔色もすっきりしない気がする。こうしたお悩みで「血が足りないのか、血の巡りが悪いのか」と迷う方は少なくありません。
漢方でいう「血(けつ)」は、検査の数値だけを指す言葉ではありません。全身を養い、肌や髪に潤いを届ける働きも含めて考えます。
まず知りたい、血虚と瘀血の違い
血虚は、体を養う材料や潤いが足りず、末端まで届きにくいと捉える体質です。顔色が白っぽい、肌や髪が乾きやすい、立ちくらみ、目の疲れなどが目安です。
瘀血は、血の流れがなめらかでなく停滞しやすいと捉える体質です。同じ所に続く肩こりや頭痛、暗く見える顔色や唇、冷え、月経の黒っぽい塊などが手がかりになります。
| 見分ける視点 | 血虚 | 瘀血 |
|---|---|---|
| 中心となる考え方 | 養い・潤いが不足しやすい | 巡りが滞りやすい |
| 目・肌に出やすい様子 | 目の疲れ、乾き、かすみ感。肌や髪の乾燥 | くすみ感、しみが気になる。同じ場所の痛み |
| 冷え・こりとの関係 | 手足まで養いが届きにくい感覚 | 冷えとともに肩・首などが張りやすい感覚 |
| ほかに見る手がかり | 顔色が白っぽい、立ちくらみ、眠りが浅い | 唇の色、痛みの場所、月経の状態 |
血虚と瘀血は、どう関わる?
血虚と瘀血は、切り離せない場合があります。血虚の傾きが続くと巡らせる力も働きにくくなり、巡りの滞りが続くと養いが届きにくいように感じることもあります。
画面作業、睡眠不足、冷え、偏った食事などが重なると、目・肌・手足に複数のサインが出やすくなります。
図:血虚と瘀血は別の見方ですが、生活の土台や冷えが重なると共通したサインが出ることがあります。
セルフチェック:今の傾きを振り返る
当てはまるものを、無理のない範囲で確認しましょう
- ☐血虚の傾き:目が疲れやすい/肌や髪が乾く/顔色が白っぽい/立ちくらみがある
- ☐瘀血の傾き:同じ所の肩こりや頭痛/唇や顔色が暗い/手足が冷える
- ☐重なり:寝不足や忙しい時期に、目の疲れと冷え・肩こりが一緒に気になる
体質を振り返る目安です。自己判断で病気を決めず、気になる症状は検査を受けましょう。
目の疲れ・冷え・巡りを意識した毎日の養生
特定の食材に頼らず、温かい食事で主食・たんぱく質・野菜をそろえることが土台です。食事制限や治療中の方は、主治医の指示を優先してください。
血虚の傾きが気になるとき
黒ごま、黒豆、ほうれん草、卵、赤身の魚などは、漢方では血を補う食材として用いられてきました。胃腸が疲れているときは、汁物や蒸し料理にします。
黒ごま黒豆ほうれん草にんじん卵赤身の魚
瘀血の傾きが気になるとき
体を冷やさず、長く同じ姿勢を続けないことが基本です。ねぎ、玉ねぎ、青魚、黒きくらげ、酢なども巡りを意識した食卓に取り入れやすい食材です。
ねぎ玉ねぎ青魚黒きくらげ酢しょうが
画面作業の途中でできること
40〜60分を目安に遠くを見て、肩をすくめて力を抜きます。首を急に回さず、肩甲骨をゆっくり動かしましょう。
冷えが気になる夜の過ごし方
首・手首・足首を冷やさない服装に。ぬるめのお風呂の後は、就寝前の画面作業を短くし、睡眠時間を確保します。
食事が不規則なときの整え方
朝食を抜きがちな方は、温かいみそ汁、卵、主食を少量から。菓子や濃いコーヒーだけで済ませないようにします。
受診を急いだほうがよいサイン
次のようなときは、体質の問題と決めつけず受診してください
貧血などの確認が必要な場合があります。症状に合わせて、内科・眼科・婦人科などを受診してください。
- 急な視力低下、片目の見えにくさ、目の強い痛み、視野の欠け
- 激しい頭痛、ろれつの回りにくさ、手足のしびれ・脱力、胸の痛み・息苦しさ
- 強い立ちくらみ、動悸・息切れ、急な顔色不良
- 黒い便・血便、月経量が著しく多い、不規則な出血
- 片側の足の急な腫れ・赤み
漢方の岩本薬局でのご相談
当店では、薬剤師が目の疲れ方、冷え、肩こりの場所、睡眠や食事を伺い、血虚・瘀血だけにとらわれず漢方薬をご提案します。同じ症状でも、体質によって選ぶ漢方薬は異なります。
治療中の方も、お薬手帳をお持ちいただければ、飲み合わせを確認してご相談に応じます。男性の薬剤師が中心にお話を伺います。検査結果があれば、あわせてお持ちください。
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まとめ
この記事のポイント
- 血虚は養い・潤いの不足、瘀血は血の巡りの滞りとして考えます。
- 目の疲れ、冷え、乾燥、肩こりは重なりやすく、一つの症状だけで決めません。
- 急な視力の変化、強い頭痛、黒い便などがあるときは、医療機関で確認しましょう。
血虚と瘀血は、今の体の傾きを知るための手がかりです。食事・休息・冷えへの配慮を見直し、必要に応じて医療機関で確認しましょう。ご予約のうえ、ぜひ一度ご来店ください。
漢方の岩本薬局へのご相談
血虚・瘀血、目の疲れや冷えのお悩みについての漢方相談は、ご予約をお願いしております。薬剤師がお一人ずつ時間をかけて、体質や生活の様子を伺います。ご予約のうえ、ぜひ一度お越しください。お待ちしております。
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