食べて解消 胃痛①
♥胃痛
一口に胃痛といっても、様々なタイプがあります。
チクチクと差し込むような痛みもあれば、胃潰瘍などでは激痛に襲われることもあります。
胃が張って圧迫されるような鈍痛を感じることもあります。
中医学では胃痛を、①寒性タイプ、②気滞タイプ、③気虚タイプの3つに分けて考え、
それぞれのタイプによっておすすめする食材が違ってきます。
胃の痛みという点では同じでも、自分のタイプを見極めて適切な食材を選ぶことが大切です。
①冷えて痛む 寒性タイプ
寒性タイプは、冷えると痛み、温めると多少楽になる胃痛です。
例えば冷たい飲み物を飲んだり、冷房のきいた室内で冷えたりしたときに、お腹が痛くなった経験はないでしょうか。
そういうときには温かいお茶やスープを飲むことで、痛みがスーッと消えることが多いものです。
この様な胃の痛みが寒性タイプです。
このタイプは冷えると痛むのですから、冷たいものと生ものはできるだけ控え、体を温める食材を積極的にとって冷えを除きます。
体を温める食材とは、「五性」でいう「温熱性」のもので、「ニンニク」、「ニラ」、「ネギ」などがあります。
「ショウガ」、「山椒」、「八角」、「ウイキョウ」、「シナモン」などの香辛料も体を温めるので、
味付けのアクセントとして上手に利用するとよいでしょう。
「羊肉」は肉類のなかでも温める力が最も強いとされます。
痛みが少し回復し、体力をつけたいときなどにメニューに取り入れるとよいでしょう。
この症状によい主な食材
羊肉、豚の胃袋、ショウガ、ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、八角、ウイキョウ、
山椒(花山椒、実山椒、粉山椒など)、シナモン、黒酢 など。