生薬とは何か、専門家が基礎知識をご紹介!
漢方薬で使われている生薬の基礎知識で、天然の自然界に存在いている薬効を持っている植物、動物や鉱物などからの成分で体質改善のために使われる薬のことを言います。これらの生薬はエキス剤、煎じ薬やチンキ剤などへ加工されて薬品として使われます。貼り付けた状態でそのまま使うこともありますが、西洋医学で用いられる薬との大きな違いは注射剤として用いないことです。多くの場合は飲み薬や貼り薬として服用するため、効果も穏やかで日常的に取り入れるものになります。
また、生薬は天然の自然界で採取したものなので、含有されている薬効成分は一定の効果を保っておらず、同じ植物や動物でも栽培方法や産地などの違いによって成分が違うことも多いです。生薬で代表的なものとして人参がありますが、朝鮮半島で獲れたものは朝鮮人参や高麗人参と言われ高価なもということで扱われています。しかし国産のものは御種人参と呼ばれており、朝鮮半島産のよりも格が下がるのはこのためです。
また、最近はナチュラル志向の人が増えていることにより、天然の成分を含有している医薬品も作られています。特に植物からとられた生薬がその対象となっていることが多く、アヘンやモルヒネなども対象になっています。薬効を持っているものによっては成分自体が、収穫したままでは使用できないこともあるので抽出などの加工がされます。