疲労回復の三つの早道
疲労を回復する早道は、疲れを感じたら、積極的にそれを取り去る工夫をすること。
ただ「疲れたなぁー」とボンヤリしているだけでは、疲れは抜けません。
疲れの度合いや、疲れ方は人それぞれ違いますが、何はともあれ次の三つを実行してみてください。疲れが早く取れてスッキリした状態が取り戻せます。
1.積極的な休養
もし、休み明けがブルー・マンデー(いやな月曜日)の状態だったら、それは休日の過ごし方が悪く、一週間の疲れが完全に抜け切れていないためです。
ゆっくり休養しようとして、1日をまるまるゴロ寝で過ごしてしまうと、毎日の日課に慣れたカラダのリズム・ペースは狂い、
逆にこれが新しい疲れの原因となることが多いのです。
むしろ休日は、積極的に運動やレジャー、趣味に没頭し、思い切って楽しむことです。
戸外でのスポーツや釣り、園芸、読書や音楽を聴く、手芸をするなどなど・・・
日頃の仕事とは逆の分野に楽しみを求めると、疲労回復の効果は上がります。
2.十分な睡眠
休養イコール睡眠といわれるように、質の良い睡眠は疲れを取る、最も効果的な方法です。
睡眠にはレム睡眠と呼ばれる浅い眠りと、ノンレム睡眠という深い眠りとがあり、これが一晩の間に交互に繰り返されています。
ですから、睡眠中のノンレム睡眠の占める割合をできるだけ高めて、熟睡時間を長くすることが大切になります。
そこで、眠りの浅くなりがちな中高年は、昼間できるだけ長時間、カラダをよく動かして、このノンレム睡眠を確保するようにします。
そうすれば、睡眠時間を長くとれなくても寝不足を感じることは少なくなります。
寝酒を飲むと寝付きがよくなる、という人も多いようですが、これも度が過ぎると逆効果です。
飲み過ぎて眠ったときの脳波は、普段のそれとは異なり、独特の眠りの状態なので、逆に翌日に疲れを持ち越すことになります。
3.スタミナの補充
疲れてくると、体内の新陳代謝は滞りがちになり、スタミナ(持久力)も衰えてきます。
エネルギー源となる糖質・脂質・タンパク質を含む食品を多くとって、スタミナ不足に陥らないように補ってやりましょう。
エネルギー消費のさいに失われるビタミン類も忘れずにとりましょう。
スタミナ不足の状態が続くと疲れはよりひどくなります。