春の食養ワンポイントアドバイス
春になりますと、種々の木々や、草花が芽吹くころとなります。
従いまして、食卓にあがる食品は、日本では古来より「苦味」のある芽の部分をよく食べてきました。
例えば、フキノトウ、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、ツクシなどがありますが、
その意味は、活動の衰える冬の間にため込んだ毒素や老廃物を出す働きのものが多く、
その苦味がカラダにとっては必要な働きをしてくれるということです。
この時期は、皮膚にもニキビや吹き出物といったデキモノがよく発生することがあります。
これは、老廃物を出そうとして皮膚からも出そうとしているからであり、
かえって出し切ってしまったほうが、カラダが楽になるというケースが多いようです。
この場合、薬を塗って、デキモノを消そうと思うと、逆に「治りが遅くなってしまった」などということをよく耳にします。
ですので保湿系の無添加クリームなどを塗る程度にされたほうがよいようです。
話を戻しますが、苦味のある「芽のもの」の調理法は、
湯がいて、おひたしにし、かつお節を乗せて、醤油でいただくのが定番ですが、
そのほか、汁物にしたり、煮物にしたりと和の調理法でいただくのがよろしいでしょう。
また、ゴマ和えなども、おいしくいただけます。
いずれにしましても、和の調味料(味噌・醤油・塩など)で、和の調理法(煮る・焼く・蒸す)でおいしくいただき、
春の味覚を楽しみましょう。