食べて解消 髪のトラブル パサパサ髪(血虚タイプ)
♥パサパサ髪とベタベタ髪で、効果的な食材が違います
白髪や抜け毛は、老化のサインと見なされていましたが、最近は若い人にも目立ってきました。
ダイエットで髪が細くなり、パサパサした人もいます。
一方、髪の毛がベタベタする、フケが出やすいといった、頭皮の脂が多いタイプもあり、抜け毛や頭皮湿疹などの原因になっています。
中医学では、パサパサタイプを血虚タイプ、ベタベタタイプを痰湿タイプと見なし、それぞれに合った食材で髪のトラブルに対処します。
♠パサパサタイプ(血虚タイプ)
「髪は血(けつ)の余り」といわれ、血虚体質で血液が足りないと、髪にも栄養が行き届かなくなります。
このタイプの特徴は、髪の毛が細くて艶がなくパサパサすること。
髪の毛がそんな状態で、抜け毛や若白髪が気になるときは、「血」が不足し、髪への栄養が足りないと考えてよいでしょう。
ほとんど食べないといった過激なダイエットをしたときも同じような状態になるので注意が必要です。
せっかく痩せても髪の毛がパサパサになっては美容面でマイナスです。
また白髪は、老化によって「腎」の働きが弱くなったり、「肝」の機能が低下して血液の量が減ったりしてくると増えるといわれます。
そこで、このタイプに必要なのは「腎」と「肝」の機能を高め、不足した血を補う食材です。
「クコの実」や「なつめ」、「竜眼肉(りゅうがんにく)」などのドライフルーツや、
「桑の実」、また「アーモンド」などのナッツ類のほか、
特に髪によいとされている「黒ゴマ」や「黒豆」、「何首烏(かしゅう)」などがおすすめです。
何首烏は中国で美髪の秘薬として知られ、漢方薬「七宝美髥丹(しっぽうびぜんたん)」の中心的な生薬として使われています。
この症状によい主な食材
烏骨鶏(うこっけい)、レバー、牡蠣、シジミ、うずら卵、ニンジン、黒豆、黒ゴマ、白キクラゲ、
何首烏(生薬)、竜眼肉、クコの実、なつめ、アーモンド、プルーン、レーズン、桑の実、ブルーベリーなど