糖尿病はどんな病気?①
糖尿病はインスリンというホルモンが不足したりうまく作用しなくなって、慢性的に血糖値が高くなっている病気です。
♦ブドウ糖とインスリンの役割
食事をすると、食べ物や飲み物はカラダの中で消化されて「ブドウ糖(血糖)」が作られます。
これは、カラダを動かすエネルギー源で、車でいうとガソリンの役目をしています。
「ブドウ糖」は血管に入り、筋肉や内臓で使われたり、余った分は筋肉や肝臓、脂肪細胞で形を変えて貯えられます。
これは、膵臓から分泌される「インスリン(血糖を下げるホルモン)」の働きによって行われます。
糖尿病は、「インスリン」が不足したり、うまく作用しない事で、血液中の「ブドウ糖」が多い状態にある病気です。
♦糖尿病の種類と原因
①1型糖尿病
膵臓のインスリンを作る細胞が壊されて、カラダの中のインスリン量が絶対的に不足して起こる。
子供の頃に発症することが多い。
②2型糖尿病
インスリンの出る量が少なくなる場合と、働きが悪くなって起こるものがある。
中高年に多く、食事の乱れや運動不足などの生活習慣が関係している場合が多い。
日本人糖尿病患者の95%以上は2型糖尿病です。
遺伝子異常や他の病気が原因で起こる糖尿病や妊婦糖尿病もあります。
♦糖尿病の症状は?
初期の場合、自覚症状がほとんどないことが特徴。
以下の様な症状が見られると、進行している可能性があります。
・全身がだるい ・とても喉がかわく ・尿の臭いが気になる ・視力がおちた気がする ・足がむくむ、重くなる
・食べても食べても痩せる ・排尿の回数が増えて、尿量も多い ・手足がしびれたり、ピリピリする
♦糖尿病の検査は?
①空腹時血糖値
10時間以上飲食しない状態の血液中の血糖値を測定。
②HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
赤血球の中のヘモグロビンと、血液中のブドウ糖が結合した「グリコヘモグロビン(HbA1c)」の値を測定。
過去1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を測定できる。
平成24年度よりHbA1cの表記に国際基準値(NGSP値)を使用。これまで使用していた数値(JDS値)よりおよそ0.4%高くなる。
③尿糖検査
尿に糖が出ていないかを調べる。