食べて解消 風邪の引き始め(「寒邪」による冷え、頭痛、鼻水)
最近は、クーラーの冷気にあたりすぎるせいか、夏かぜを引く人が目立ちます。
冷房による風邪は長引きやすいのが難点です。
また、冬になって冷たい風にあたったり、冷えた場所に長くいたりしても、風邪を引きやすくなります。
この様なタイプの風邪は、中医学では「寒邪(かんじゃ)」が原因と考えます。
病気の原因(病邪)が「寒」にあるということです。
主な症状は、冷え、頭痛、鼻水など。
熱が出て体が熱くなるというよりは、寒くてゾクゾクするような風邪です。
外から帰ってちょっと寒気がするようなときは、このタイプの風邪の引き始めかもしれません。
放っておくとどんどん悪化することもあるので、早めに対処したいものです。
このタイプの風邪は、冷えや寒さが原因なので、体を温め発汗させる作用のある食材を摂ります。
これにあてはまるのが、食性が「温熱性」で食味が「辛味」の食材です。
例えば、ショウガ、ネギ、ミョウガ、シソなどがあります。
胡椒、山椒、シナモン、八角などの香辛料も体を温め発汗作用があるので、汗を出したいときは積極的に使います。
なんとなく体がだるくて食欲がないときや体が冷えたときは、
ネギをたっぷり加えたお粥や麺、お味噌汁を作り作り、白胡椒をふるのが最適です。
牛乳にシナモンや八角を加えて温めたものも体が温まります。
温かくして寝て汗をかいたら、早めに寝間着を替えることも大事。
汗をそのままにしておくと体温を奪われ、また冷える原因になります。
これらの食材は冷えを取り除く効果もあるので、冷え性の人も多めに摂るとよいでしょう。
この症状によい主な食材
ショウガ、ネギ、エシャロット、ミョウガ、シソ、胡椒、香菜、山椒、シナモン、八角 など。