食べて解消 風邪
♥体の抵抗力を高める食材で風邪を遠ざけましょう。
風邪はきわめてありふれた病気といってよいかもしれません。
私たちは軽いものを含めて年平均6回(成人は2~4回、小児は6~10回)は、風邪を引くといわれています。
風邪の原因の8~9割はウイルス感染で、原因となるウイルスは200種類ほどあるといわれます。
その中でも最も悪質なのがインフルエンザウイルスです。
何年かの周期で大流行し、子供やお年寄りなどは重症になるケースも少なくありません。
でも、どんなにインフルエンザが流行していても、かかる人とかからない人がいます。
これは体の抵抗力(免疫力)が関係しているためです。
ウイルスが体内に入ってきても、ウイルスと闘う力が強ければ、たとえ風邪を引いても軽くすみますが、
逆に過労や高齢などで体力が落ちていれば、ウイルスをはびこらせて重症になりやすいのです。
この低下した抵抗力を高め、病気の原因(病邪)を排除して風邪を治そうというのが、中医学での対処法になります。
ただ、風邪もその人の体質や症状によって対処法や適切な食材は違ってきます。
例えば、冷えからくる風邪ならば、体を温め発汗を促すとよくなりますし、
ウイルス感染などで炎症がひどいような場合は、解熱・消炎・利尿作用のある食材で
炎症を排除すると症状が改善するというといった具合です。
風邪でもう一つ大事なことは、引き始めや回復期など、今病気がどの段階にあるかによっても対処法が変わってくることです。
風邪に効く漢方薬といえば「葛根湯(かっこんとう)」がよく知られています。
この処方も風邪の引き始めには有効ですが、慢性化してしまった風邪にはあまり効きません。
食養生も同じです。
自分の体質と症状、そして風邪のどの段階にあるかをよく見極めて、適切な食材を選ぶようにします。