食べて解消 せき・ぜんそく
風邪を引くと、のどに症状が出ることも多いものです。
コンコンと咳き込むと呼吸が苦しくなって、とても辛いものです。
実は、咳も体に備わった防衛機能が働いた結果です。
例えば、食べ物が誤って気道に入り込むと激しく咳き込みます。
この咳は、気道に入り込んだ異物を外に追い出すための生体防衛反応です。
風邪を引いたときも同じで、咳をして気道に入り込んだウイルスなどを排除しようとしているのです。
一方、ぜんそくといえば、アレルギー性の気管支喘息がよく知られています。
以前は、アレルギー性ぜんそくといえば子供の病気でしたが、
最近は成人や高齢の患者さんも増えています。
強い発作を起こして、ときに亡くなることもあります。
まずは主治医から指示された治療をきちんと続けるようにしてください。
その上で食養生を心掛けると、発作の程度が軽くなるはずです。
中医学では、咳やぜんそくはウイルス、細菌、ほこり、乾燥した空気などが
「肺気を上逆させて((呼吸が浅くて気が丹田まで降りていかないために)」起こすと考えられています。
呼吸を司っているのは「肺」ですから、咳やぜんそくには肺の働きを良くする食材が用いられます。
なかでもゴボウ、レンコン、銀杏、ユリ根、梨、杏仁などには、肺を潤し、咳を止める作用があるとされます。
慢性的に咳が出る場合は、酒、喫煙、塩気の強い物を避け、
下記の食材を日々のおかずに取り入れると良いでしょう。
この症状によい主な食材
銀杏、杏仁、ゴボウ、レンコン、キュウリ、大根、トマト、ユリ根、梨、スイカ、
ミカン、キンカン、レモン、ゴマ、松の実、ピータン、スッポン、ハマグリ、
牛乳、豆腐、白キクラゲ、ハチミツ など。