食べて解消 風邪の回復期
どんなに重い風邪、長引いた風邪でも、やがて回復期を迎えます。
普段は体力に自信がある人でも、病気と闘ったことで疲れて、体力も気力も低下しているのが普通です。
この時期には消化しやすく、栄養価のある食べ物を摂って、体力の回復を図りたいものです。
また、風邪を引くと胃の消化力も弱まるので、胃にやさしい消化のよいメニューから始めることも大切です。
日本でも病後の人には重湯やお粥から食事をスタートさせるように、
風邪の回復期にもそうした配慮が必要です。
回復期の食養生の基本は「消耗した気陰(気虚と陰虚を併せもつ状態)を補う」こと。
そのためには吸収が良く良質なタンパク質やビタミンCやB群、ミネラルなどを十分に補給するようにします。
食材としては、気虚タイプと陰虚タイプの人に向くものと同様で、
イモ、鶏肉、エビ、うなぎ、豆などです。特におすすめなのが豆。
大豆、小豆、そら豆、グリンピース、枝豆、きぬさやなどの豆は、タンパク質や脂質、ミネラルなどをほどよく含みます。
各種栄養素のバランスが良いところも回復期の食材に向いています。
柔らかく煮ることで消化もよくなります。
この症状によい主な食材
鶏肉、豚肉、エビ、うなぎ、卵、もち米、うるち米、イモ類、うどん、
大豆、小豆、そら豆、グリンピース、枝豆、きぬさや、インゲン豆、豆腐 など。