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よくある漢方相談

下肢静脈瘤を体の中から治しましょう

女性に多い、足の血管が浮き出たような症状。

下肢静脈瘤は立ち仕事の方や妊婦、冷え性の方

などで足の血行に負担をかける方に多い症状です。

 

重度のものは手術が必要になりますが、軽度のもの

や痛みといった症状は、漢方薬で対応できます。

 

「漢方薬」で下肢静脈瘤対策!

 

漢方では下肢静脈瘤の大きな原因を「血(おけつ

)」と考えています。

下肢静脈瘤の場合、静脈の血管中でこの「血」の

状態ができてしまうことにより発症し、悪化すると

考えます。

 

血というものは、漢方的には「気の巡り」が悪く

なって生じるとされ、これは冷え性、肥満、ストレ

ス、加齢などによって引き起こされてきます。

 

また、下肢静脈瘤の場合、この血と一緒に、その

方の足の筋力によっては「むくみ」も絡んでくるこ

とが多いと考えます。

 

足は筋肉の量が多いのですが、この筋力が落ちたり、

立ち仕事などで同じ筋肉の使い方をしていると、リ

ンパの流れが良くなくなり「むくみ」やすくなり、

このむくみが血をさらに悪化させることで、下肢

静脈瘤がひどくなっていくと考えます。

 

漢方薬でこの症状を治療するときは、まず血の

治療のための血流を良くする処方、たとえば「桂

枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「帰調血飲

第一加減(きゅきちょうけつだいいちかげん)」を

中心にして、それに三七人参や地竜を併用します。

 

また、むくみがひどい場合は、同時にこの対応と

して、「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」、「九味

檳榔湯(くみびんろうとう)」、「九味半夏湯(くみ

はんげとう)」などを体質に合わせて使用します。

 

店頭で相談を受けると、当店に来る前にすでに「

血の製剤」を服用されている方もいられますが、あ

まり効果が上がっていない方が多く見受けられます。

 

これは、この症状がいくつかの複合的な原因で起き

る症状であり、それぞれへの対応をきちんとしない

と改善しないからなのです。

きちんと対応すれば、自覚的な症状は早く軽くなっ

てきますし、半年ぐらいできれいになってしまう方

もお見えになります。

 

それと、この症状を漢方薬で良くするときは、

便秘の改善が大切です。

 

血という症状は、便秘や生理不順の方に起こ

りやすい症状で、特に便秘は改善しなくてはい

けません。

 

食事で気をつけたいのは、塩分のとり過ぎです。

あと、血管に負担のかかる白砂糖のとり過ぎも

この症状にはよくありません。

それと、カラダを冷やす食品を季節を無視して

食べることも避けたいです。

夏野菜を冬に生で食べるとか、トマトを年中と

るとか、バナナなどの南方系の食品を寒い時期

に食べ続けることもよくありません。

 

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