神経痛としびれ感
神経痛やしびれ感は体のいろいろな所に現れます。
原因がはっきりしているものから、そうでないものま
で様々です。
漢方薬には神経痛やしびれ感に良く効く処方が多く
あります。
症状のある場所や程度、症状が起こる状況でそれぞ
れ異なる処方で対応します。
帯状疱疹後の神経痛にも漢方薬がよく使われるよう
になってきています。
■「漢方薬」で神経痛としびれ感対策!
神経痛やしびれ感を漢方では「風」邪と呼んでいます。
これは外からの刺激(気温や気圧など)の影響を言う
場合と、カラダの中の神経の過敏さや細胞損傷による
神経の過敏さを言うこともあります。いずれにせよ神
経痛やしびれ感には漢方薬が良い効果を上げていま
す。
漢方の神経痛やしびれ感のお薬は症状の出た場所に
よって処方が変わります。
上半身、肩、腕、手先、胸、腰から足、足先と大まかに分
け、それぞれの部位に使う処方があります。
各々の処方に共通しているのは「内側から温めて血行
を促す」ということです。
使用する生薬は桂枝、麻黄、附子などの温める生薬の
配合された処方が多く、それらの生薬に芍薬、当帰な
どの血行を良くする生薬が配合されています。
ご相談で多いのは肋間神経痛で、「左右脇腹の張り痛
み」の漢方相談が多いようです。
また、帯状疱疹後の痛みにも漢方薬が良く効きます。
附子の入った処方が使われ、ある程度落ち着いたら
「霊芝」などを服用すると楽に生活ができます。
■食事で神経痛としびれ感対策!
よく使われるのはハトムギ(ヨクイニン)のお茶です。
毎日摂ると良いです。
一等級三七人参が効果大です。三七人参は血液浄化
力があり、血液をサラサラにしてくれます。
漢方では、痛みやしびれの元凶は「お血」であるとし
ています。また、痛みやしびれだけでなく「痛みや腫
れの伴わない関節の変形」にも効果があります。
ちなみに、変形性関節症(指のへパーデン結節、
ブシャール結節など)にも一等級品三七人参は効果
があるという報告があります。
■これだけは注意しましょう!
神経痛やしびれ感で頚椎や腰椎などの重要な関節に
問題がある場合はリハビリや運動は欠かせません。
腕のしびれがあって、頚椎が問題のある場合、頚椎の
簡単なリハビリや背中や肩の筋肉の柔軟性や筋力ア
ップは治療の上で大切です。
ラジオ体操など自分のできることを継続することで、
症状が改善する場合も多いです。自分に合ったリハビ
リを、専門家とぜひ相談して続けましょう。
■神経痛としびれ感 嬉しい体験記
63歳、女性。160cm、48kg
〈症状〉
頚椎の狭窄からくる左腕のしびれ感。腰も悪く坐骨
神経痛もある。しびれが強いと気分が憂鬱で仕方が
なく、頭の中が体の事ばかりになってしまう。漢方を
信じている訳ではないが、治った人がいると聞いて
来店された。
〈処方とその後の経過〉
漢方薬は、腕のしびれ感をとる処方で、附子と桂枝
の配合されたものと、関節の血行を良くする漢方薬
をお選びした。1ヶ月で、少しいいかなという日が出て
きたが、全体的にはまだ辛い。頑張るよう励まし、運動
とリハビリを続けるようにお願いする。3ヶ月でしびれ
を忘れる日が出てきて、6ヶ月後には良くなってきて
いる実感と自信が出てきた。
67歳、女性。153cm、42kg
〈症状〉
数ヶ月前に腰のところに帯状疱疹が現れた。皮膚上
の症状はお医者さんの治療で消えたが、神経痛が
残った。寒くなるとずいぶんと辛い。
〈処方とその後の経過〉
桂枝と麻黄、附子の入った温める処方をすすめた。
3日目から楽になり、10日ほどで痛みはほとんど
感じないぐらいになった。