知っておくと便利な漢方薬の選び方について!
漢方薬は英語ではHerbalmedicineと言われており、その名の通り薬草を組み合わせることで作られる薬です。成分や組み合わせ、配合割合により効果も変わり、製剤として発売されているものだけでも100を超えます。インフルエンザでは麻黄湯、風邪のひきはじめには葛根湯、長引く咳には麦門冬湯、手術後の便秘には大建中湯、鼻水の悩みには小青竜湯、など症状と薬剤の一対一対応のようなものも出回ってあり、多くの場合はそれでもかなりの効果を発揮します。しかしながら、正確には(本来は)そのような選び方は推奨されてはいません。
自分に合う漢方薬は、簡単に言うと、その人の体力の状態を表す「証(しょう)」と体質をあらわす「気・血・水(き・けつ・すい)」の組み合わせから探します。そのため、同じ人の風邪であっても、病気になったときの体力や状態・症状によって適切な薬剤は異なることになります。前回の風邪では効いたのに今回は効かない、というようなことがあるのはそのためです。
自分にあった漢方薬だと劇的に効果を発揮し、内服開始後まもなくから症状が軽くなる方も少なくありません。とはいえ、上述の通りなかなか選択も難しく、漢方薬を専門にしていない場合には「証」や「気血水」の見分け方も難しいものです。漢方薬の選び方で悩んだ時には専門の薬局に相談するのも一手です。