高齢者の脱水症状によい食べ物④
⓶オレンジジュース
(水分補給、カロテン、ビタミンC、カリウムを摂取。)
使用果実はネーブルオレンジ、バレンシアオレンジ、ミカン、ポンカンなど様々なので、
自分の好みに合うものを探しましょう。
オレンジジュースには、体内でビタミンAになるカロテン、
ビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。
そのため、オレンジジュースを飲むと便がやわらかくなる傾向がありますので、
下痢気味のときは避けたほうがよいでしょう。
⓷ほうじ茶・お茶類
(タンニンやカフェインが少ない飲料。)
ほうじ茶は、主として番茶を焙じたものですが、
タンニンやカフェインが少ないため水分補給に適しています。
熱湯で浸出し、香ばしい香りを楽しみましょう。
ただし、茶葉が多過ぎたり、浸出時間が長すぎたりすると、
タンニンなどの成分過多になります。
緑茶の栄養成分が胃の弱い人には濃すぎるため、
病人には「食前飲むならほうじ茶、食後に飲むなら緑茶」
という使い分けがよいといわれています。
⓸水
(体温調節や消化・吸収を助け、老廃物を体外に排出。)
人間が1日に体内で利用している水は、消化器内に消化液として
分泌される水の量だけでも約7リットルにのぼります。
腎臓で濾過された水のうち、一部は尿として排泄されますが、
ほとんどは再吸収されてまた体内で使われます。
しかし、尿や呼気、汗などとして体外に出た水は、
体外から補給しなければなりません。
その量は1日約2リットルほどで毎日摂取する飲食物を通して、
水分を補給する必要があります。