こんな仕事をしている人は、工夫して少しでも上手に睡眠を①
「交替勤務をしている人」
♣交替勤務者に起こりやすい心身の不調
世の中が24時間社会となって、日勤・準夜勤・深夜勤・朝食勤といった交替勤務に従事している人たちが、とても増えています。
本来、私たち人間は、夜間に眠って日中に活動するという体内時計のリズムをもっているわけですから、
それに逆らって仕事をすれば、当然、下記の様な様々な障害が起こりやすくなります。
そのうち、もっとも多いのがやはり睡眠障害で、交替勤務者の約80%にみられると推計されています。
・睡眠障害・・・夜勤後に十分眠れない、勤務時間帯に過度の眠気が起こる、睡眠不足症候群など
・注意力、集中力低下などの症状
・めまい、立ちくらみなど自律神経症状
・心身症、うつ病、心臓病などの病気
・吐き気、下痢など消化器症状
♣交替勤務者のための上手な睡眠のとり方
交替勤務によって睡眠障害を起こさないためには、日々の生活習慣をよりいっそう整え、少しでも上手な睡眠のとり方を身につけることが大切です。
ここでは、日勤が中心で、準夜勤・深夜勤を繰り返している人へのヒントを紹介します。
現在のところ、これがベストという方法はありませんが、ポイントは、日中に活動して夜間に眠るという体内時計のリズムを動かさないこと。
できるところから始めて、セルフケアの手立てとしてください。
・準夜勤のとき
帰宅して、すぐに眠ろうとせずリラックスタイムを。
気分転換に時間がかかるでしょうが、「眠らなければ」とあせらずに、眠くなったら眠るという睡眠の基本を守りましょう。
・深夜勤のとき
夜勤明けに、朝の太陽の光を浴びると体内時計がリセツトされ、心身が目覚めてしまうため、眠りにくくなります。
帰宅してそのまま眠る場合は、自宅までサングラスをかけて、できるだけ日光を浴びないようにしましょう。
また、眠るときも、室内をできるだけ暗くするように。
夜勤明けの日が休日の場合、日中の睡眠は20~30分以内の昼寝程度にとどめ、夜間の睡眠を十分にとるようにしましょう。
日勤中心の体内時計のリズムをかえないために、午前3時ごろ、1時間ほどの仮眠をとると、体内時計のリズムの乱れを少なくする効果があるといわれています。
仮眠が可能な職場の場合は、試してみましょう。