こんな仕事をしている人は、工夫して少しでも上手に睡眠を③
「しばしば海外へ出張する人」
♦時差ぼけとは
ジェット機で時差の大きい地域を移動すると、到着後にさまざまな一過性の心身の不調が出現することがあります。
これを「時差ぼけ」あるいは「時差症候群(ジェットラグ・シンドローム)」といいます。
時差ぼけは、出発地の時刻に合っていた体内時計のリズムと、到着地での睡眠時間帯がズレることから起こります。
現在、有効と考えられている方法の第一は、太陽の光の利用です。
上手に利用して、少しでも快適な海外生活を送るようにしましょう。
♦時差ぼけが起こるしくみ&症状&解消法
・時差ぼけが起こるしくみ
例えば、西向き飛行で日本からパリへ。
時差は8時間むですから、日本の0時はパリの8時。パリの0時は日本の8時。
あなたが日本で普段眠っている時間(=体内時計)が0時~7時として、パリでも現地時間の0時~7時に眠るとすると、
その時間帯は、あなたの体内時計では8時~15時の日中です。
このズレによって、時差ぼけが起こる。
5時間以上の時差のある地域に行くと、ほとんどの人にさまざまな時差症状が起こります。
・主な時差症状は・・・・
夜間中途覚醒、入眠障害、熟眠障害、起床困難などの睡眠障害
日中の眠気、精神作業能力の低下、疲労感、食欲低下、胃腸障害、夜間の排便、排尿の増加、頭痛、めまい、ぼんやり感、イライラ感
症状は一般に、数日から2週間程度でおさまる。
一般に、西向き飛行より東向き飛行のほうが症状は重い。
慣れによって、時差症状が出なくなることはない。
・解消は、太陽の光を利用
太陽の光を利用して、できるだけ速やかに体内時計を現地時間に合わせるようにします。
以下の例は、現地時間の0~7時に眠ると仮定。
(例1)西向き飛行後、時差8時間の場合
現地時間の起床(7時)から約8時間(日本時間の15時~23時)はできるだけ太陽光を浴び、18時(日本時間の2時)以降は太陽光を避けるようにする。
(例2)東向き飛行後、時差17時間の場合
現地時間の起床(7時)から13時くらい(日本時間の0時~6時)まではサングラスなどで太陽光を避けるようにし、13時以降はできるだけ太陽光を浴びるようにする。