東洋医学で食養生 6体質の特徴と生活アドバイス①
気虚タイプ・・・エネルギー不足で、免疫力も低下。過労を避け、規則正しい食生活を。
♥特徴
健康を支えている「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」のリーダー的役割を果たす「気」が不足している状態です。
気=エネルギーが足りないために、常に疲労、倦怠感、冷えがあります。
免疫力も低下しがちで、風邪を引きやすく、治りにくいということもあります。
胃腸も弱いため食が細く、胃もたれ、軟便や下痢にもなります。
花粉症などのアレルギー疾患、頻尿、夜間尿、不感症、不妊症、インポテンツなどの症状も現れやすくなります。
♥代表的な症状と体質
・やや太り気味。むくみやすい。
・力がなく、細い声。
・息切れ。汗かき。疲れやすい。顔色は青白い。冷え性。
・立っているのが苦手で、すぐ腰掛けたくなる。
・不妊症。インポテンツ。頻尿。夜間尿。
♥生活アドバイス
中国では「労即傷気(ろうそくしょうき)」即ち「労は気を傷める」といわれるように、
過労は、先天的にもっている体質素因を悪化させてしまいます。
どの体質でもいえることですが、仕事や勉強はほどほどにして過労を避け、
軽い運動や趣味も楽しみ、睡眠を充分にとりましょう。
ときには、気虚によい足三里(あしさんり)、気海(きかい)といったツボを指圧や簡易灸で刺激するのも効果的です。
(足三里・・膝のお皿の下にある外側のくぼみから指4本分下のツボ。胃腸の調子をととのえ、むくみを解消。)
(気海・・へそ下から指2本分下のツボ。気が集まる場所で元気がないときに効果。)
胃腸が弱い気虚の人は、胃腸の負担を減らすために、
脂っこいもの、甘いもの、刺激の強いものは食べ過ぎないようにします。
良く噛んで腹八分目に食べ、規則正しい食生活を送ることも大切です。
また、気虚の人は、体が芯から冷えていることが多いものです。
冷たいものや生ものは避け、食性が「温熱性」の体を温める食材を中心にした食事にします。
野菜なども生で食べるのはやめて、基本的にすべての食材に火を通して食べるようにしましょう。
♥おすすめの食材
おすすめの食材は、米、いも、豆、きのこ。
疲れているときには、牛肉、鶏肉、うなぎ、エビなど気を補う食材を積極的に摂りましょう。
♥舌の特徴
・全体的に淡い色
・厚く腫れぼったい感じ
・縁に歯の跡が波打つようについていることもある