子宮筋腫と漢方薬②

一般的に、子宮筋腫イコール「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という風潮がありますが、それは漢方治療法の一部にすぎません。
たしかに子宮筋腫のしこり(平滑筋細胞、間質結合組織の増殖によるもの)を瘀血(おけつ)としてとらえ、
桂枝茯苓丸を含む「活血化瘀の漢方薬」を基本として使います。
しかし、桂枝茯苓丸は二千年前に書かれた「金貴要略」に記載されている処方で、のちに改良されて「折衝飲(せっしょういん)」となりました。
更に、近年になって「血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)」が登場し、活血化瘀の漢方薬の主薬として注目されています。
中国では、子宮筋腫に血府逐瘀湯を加減して使うことの方がずっと多いのです。
筋腫が早く縮小するためには、消腫散結(腫れやしこりを取る)の作用がある「三七人参」を併用します。
また、食事に昆布、牡蠣、あわびを積極的に取り入れてください。
子宮筋腫の漢方治療ですが、子宮筋腫すべてがこの処方でというわけではありません。
時にはいくつかの対応も必要となります。現在の症状や大きさ、ご自身の体調、原因となり得る要因など総合的にお客様の状態を把握し合った漢方薬をお選びすることが最も重要となります。
漢方の岩本薬局ではお客様一人一人にお時間をいただきしっかりとご相談お悩みをお聞きします。
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