心の疲れとはなにか?①
仕事や人間関係のトラブル、家庭の問題などが続くことによって感じる心の疲れや不調のことを「ストレス」といいます。
まずは、気づかぬうちに蓄積しがちな「ストレス」のことを、よく知ることからはじめましょう。
♥ストレスと心身の深いつながり
「最近、ストレスが溜まってるなあ」。こんなふうに、普段なにげなく使っている「ストレス」という言葉。
そもそもどんなものなのでしょうか。
ストレスとは、簡単にいうと「刺激を受けたときに生じる、心やカラダのゆがみ」のこと。
ストレスに対し、その原因となる刺激や出来事のことをストレッサーといいます。
ストレスが過剰に溜まってくると、心むの不調を起こすだけでなく、体にも悪い影響をおよぼします。
♥ストレッサーの種類
・物理的ストレッサー・・・温熱、寒冷、高圧、低圧などの気象の変化
・環境的ストレッサー・・・騒音、照明、タバコなどの空気汚染、振動
・社会的ストレッサー・・・仕事が忙しい、残業、夜勤、重い責任、借金
・肉体的ストレッサー・・・病気、ケガ、不規則な生活、睡眠不足、疲労
・精神的ストレッサー・・・家族などの病気や死、失恋、解雇、倒産、挫折
・人間関係ストレッサー・・職場や家族、親戚、ご近所、友人とのトラブル
♥ストレスが起こる仕組みとは?
脳の視床下部がストレッサーを感知して、自律神経系と内分泌系に働きかけます。
すると、体は血圧や心拍数を上昇させたり、心身の働きを活発にするホルモンを分泌して、ストレスに対処します。
ところが、強いストレスが続いて適応能力の限度を超えると、これらの働きが乱れてバランスを崩してしまう。
その結果、心身にさまざまな不調が生じることになります。