血圧が少し高いといわれたら④
♥血圧、ちょっと高めの夫を持つ女房殿へ
・食卓に梅干し、佃煮、調味料はなるべく出さないでくださいね。
常備菜として買っておかないほうがもっともおすすめですけど。出しておかないと、どうなるんですか、ご亭主殿が。
困りものですね。でも、何回も何回もトラブって、だんだんその気になってもらいましょう。
塩辛いものは命縮めるからやめようという、その気に、です。
なを、1日の塩分量は10グラム以下を目標してください。
・加工品は少なめに。
加工品とは、ウインナーソーセージ、ハム、かまぼこ、干し魚やイクラなどの塩漬けのものなど。
これらは思いの外、塩がきついからです。
塩がきついかどうかは、冷蔵庫で長持ちするかどうか、です。3~4日ももつものは確実に塩が強いですよ。
どうしてもというのならば、ウインナーやハムをボイルして塩出しするのも手ですね。
・外食の多いお父さんには、家庭では野菜を少しでも多く摂れるよう工夫することが、
血圧対策のみならず、健康作りや便秘対策や生活習慣病予防には欠かせないのですが、
野菜は嫌いというお父さんが多いのですよね。
でも、命と引き替えとなれば、好きだ、嫌いだなどとはいっていられません。
野菜の料理を多くしてくださいね。生野菜だけでなく、煮た野菜も。
大量に野菜を摂るには煮てかさを減らすのがコツ。
ただし、こってり味はダメ。あっさり仕上げの煮物をどうぞ。
・だしをきかせて調味料を減らす、大根おろしやレモン、香辛料、酢などの味で食べることが
減塩作戦だということはもうとっくにご存じですね。言い古されたことですから。
そして、実際には、それでは満足しない夫族が多いことも現実です。
しかし、これも懲りずに、トライしてください。
香辛野菜としては、シソ、ミョウガ、万能ネギ、ショウガ、ニンニク、木の芽、ユズ、カボス、レモンなど。
また香辛料としては、ペパーミント、タイム、コショウ、カレー粉、唐辛子などがあります。
これらを上手に使って塩分を少しでも減らしましょう。
・味の濃いものと、味の薄いものを組み合わせたり、カリウムの多い食品がなるべくたくさん入るように
献立を考えるなども塩分対策ですが、調理のさいの工夫としては
①材料の表面に味をつける、
②うま味の濃い食品を使う、
③煮物の仕上げにごま油をひと垂らしする、
④ごま油を材料に薄く塗って、直火焼きにして焦げの風味をプラスするなどもあります。
うす味でも美味しく食べられる調理の達人になってください。