胃を切った方への食事アドバイス2
胃を切った方への食事アドバイス2
- カルシウム
強い骨や筋肉を作るのに不可欠です。
胃手術後にビタミンDの消化・吸収か低下するこ
とによってカルシウムの消化・吸収も悪くなり骨
が弱くなりがちです。
乳製品や消化がよい小魚などで、カルシウムを不
足しないように補いましょう。
- 亜鉛
細胞の合成(細胞分裂を正常に行って新しい細胞
を作ること)に必要な栄養素であり、手術後の傷
の回復期には特に補いたい栄養素です。
また、亜鉛が不足すると味覚障害が起こりやすく
なります。
食事の量が少なくなる時期は特に、牡蠣、うなぎ
の蒲焼き、赤身の肉など亜鉛を多く含む食品を食
べるようにしましょう。
- ビタミンD
胃の説示により、食事に含まれる脂質の消化・吸
収が悪くなり、脂溶性(油脂に溶ける)ビタミン
であるビタミンDの体内への吸収も低下します。
ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を高め
るので、カルシウム同様に積極的にとりたい栄養
素です。
- ビタミンB12
鉄と同様に貧血予防に重要な栄養素です。
胃を切除することで消化・吸収はしにくくなりま
すが、ビタミンB1を多く含む魚介類をとりいれ
て、栄養バランスの良い食事にしましょう。
- 鉄
胃の切除後はビタミンB12の吸収が低下して貧
血になりやすくなります。
貧血を防ぐために、鉄を多く含む食品(特に赤身
の魚、牛肉やレバーなど)を食べましょう。
肉・魚・卵などのタンパク質食品は鉄の供給源に
なります。また、鉄の体内への吸収を促すビタミ
ンCを多く含む野菜や果物も適度に摂りましょう。