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よくある漢方相談

食べて解消 下痢

下痢

①病気・不摂生が引き起こす 突然の激しい下痢

もともと胃腸の働きが弱くない人でも、ウイルスや細菌感染で発症する急性胃腸炎や食中毒によって、

激しい下痢や腹痛、嘔吐などが現れます。

また、冷房のききすぎや、冷たい飲食物を大量にとるなどの不養生でも下痢を招きます。

こうした細菌感染や食中毒、環境の影響などで起こるのがこの下痢です。

 

中医学でいうと病邪(致病因子)や暴飲暴食が、「脾」にダメージを与えた状態をいい、その結果、下痢になると考えられています。

脾の性格は「喜温悪寒、喜燥悪湿」といい、ダメージを回復させるには、温めて乾燥させることが基本です。

食養生では、こうした作用のある食材を摂ることで改善していきます。

なかでもおすすめは、殺菌解毒・発汗作用のある「シソ」です。

お茶やお粥に使うほか、すりおろしたリンゴに加えて食べるのもよいでしょう。

「ザクロ」や「ショウガ」にも抗菌・抗ウイルス作用があります。

「げんのしょうこ」や「どくだみ」は下痢止めの民間薬としても使われます。

この症状によい主な食材

シソ、ショウガ、リンゴ、スギナなど。

生薬ではスベリヒユ、おおばこ、どくだみ、げんのしょうこなど。

 

②体質からくる 慢性的な下痢

慢性的に下痢や軟便に悩まされている人は、痩せ型でもともと胃腸の働きが弱く、体力もないタイプが多いようです。

同時に胃痛、食欲減退を訴えやすいものです。

 

このタイプの下痢を、中医学では「脾胃」の働きが落ち、消化力が低下した結果と見なします。

そこで「気」を補って脾胃を養うことで、胃腸の調子を整えます。

滋養強壮にも役立つ「イモ類」が最適です。

但し、長芋などの山芋の仲間は生食を避け、必ず火を通して食べるようにしてください。

「はと麦」や「リンゴ」、「はすの実」にも下痢を止める作用があります。

「ヨーグルト」も乳酸菌が腸内環境を整え、下痢を予防します。

この症状によい主な食材

もち米、山芋、はすの実、ヨーグルト、白いんげん豆、はと麦、リンゴ、茯苓(生薬)など。

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