総コレステロール値が少し高いといわれたら②
♥気づかってほしいこと・・その1
①日本食がよい
「肉や揚げ物は大好きだけど、野菜は苦手、豆腐や納豆もいや」なんていう偏食人間には
高脂血症(血液の中にコレステロールが多い疾患)というつけがまわってきがちなのですよ。
あなたはかつての日本食知らない世代ですか。知っていても、もう忘れてしまいましたか。
どうやら昔の日本食のほうが高脂血症にならないことは確かなようです。
欧米人に多い疾患だった高脂血症は急激な食の欧風化によって、日本人の大きな疾患の一つになってきたといえそうです。
②なるべく低脂肪のものを
コレステロール値の高い人には「パンにはバターたっぷり」「和菓子より生クリームのケーキが好き」
「肉は脂身の多いのが好き」などという人が多いのです。
あなたもそうですか。それはなんとか改めたいですね。
肉の脂身やバター、生クリームなどの動物性脂肪には血中のコレステロール値を上げてしまう
飽和脂肪酸が多く含まれているからです。
動物性脂肪はなるべく控えめに。牛乳などは低脂肪のものを選ぶなどをしてください。
③肉はなるべく赤身を
レバーやもつ、ロース肉、霜降り肉などはコレステロールが多いことで知られていますね。
でも、高脂血症の人は「肉、大好き人間」が多いので、やめろはつらいものがあるでしょう。
うれしいことに少量なら血中コレステロール値を上昇させることもありませんので、摂りすぎにならない程度にどうぞ。
ただし、できれば赤味の肉を。
気になるコレステロールや飽和脂肪酸は脂身に多いからです。
脂身の多いバラ肉に比べて赤身のほうが4倍近くもタンパク質が多くとれる点でも、赤身がおすすめです。
④魚を食べる習慣つけて
魚にはエイコペンタエン酸(IPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などという不飽和脂肪酸があるのですが、
飽和脂肪酸が血中のコレステロール値を上げてしまうのとは反対に、
この不飽和脂肪酸は血中のコレステロール値や中性脂肪を下げる働きがあって、動脈硬化を予防します。
健康のためにも魚は毎日食べるようにしたいですね。
⑤豆、豆製品も体にいいんです
豆や豆製品(豆腐や納豆など)は良質なタンパク質を含むだけでなく、
血中のコレステロール値を下げる多価不飽和脂肪酸を含むリノール酸があります。
また大豆には、腸管からのコレステロール吸収を抑制するシトステロールや血中の脂肪酸を改善するビタミンEやレシチンもあるなど、
コレステロール値を下げたい人にはまたとない食べ物なのです。
せっせと豆や豆製品を食べてコレステロール値をなんとか下げましょう。
⑥まるでいけないのではなく、摂りすぎないこと
とにかく悪者扱いされるコレステロールですが、体には必要なものでもありますから、まったく口にしてはいけないなどということはありません。
コレステロールを多く含む卵、牛乳などは重要な栄養素をたくさん含んでいるので、適量はとりたいところです。
卵は1日0.5~1個はとってもかまわない場合がほとんどです。