尿酸値が少し高いといわれたら④
♥気づかってほしいこと・・・その3
①尿酸値が少し高い夫をお持ちの女房殿へ
・汁物は少なくしましょう。
うま味は痛風の敵ですから、鰹節でとっただしでも、インスタントのだしでも、たくさんとらないほうがよいのです。
毎回、汁物をつけることは止めましょう。
また、汁物のときは実だくさんにしてください。
・肉はせいぜい1日100gくらい。
「200g以上もガバッと食べないと肉食べた気がしない」って、お父さんがそういうのですか?
それがいけないのです。
肉は一人100gずつくらいだけ用意して、みんなで公平に分けて食べましょう。
「お父さんが欲しそうにするから、お母さんの分は半分あげることが多い」・・のですか?
それは一見、夫思いのやさしい女房のようですけど、どんなものでしょう。
お父さんの体のためを考えたら「心を鬼にして余分にあげないこと」です。
そのぶん、豆腐や野菜、海藻などの小さなお皿の数を増やしましょう。
主菜も肉だけの料理ばかりでなく、ゴボウに肉を巻いた料理、ロールキャベツ、重ね煮など
肉と野菜を組み合わせ工夫をしてください。
・痛風に限らず、食事はバランスのよいことが大切で、主菜は肉ばかりでなく、魚の日もつくりたいのですが、
魚で主菜というと、天ぷらやフライになる家庭が多いようですね。
しかし、天ぷらやフライは高エネルギーの代表的な食べ物です。
外食で食べる天ぷら定食でも1食で800kcalくらいになります。
家で揚げたてが美味しいなどと気を許して食べていると、簡単に1000kcalくらいにはなるでしょう。
40代の男性だと、1日の必要エネルギー量は2000kcalですから、夜だけで1000kcalでは、
間違いなく、太りすぎになります。
魚料理には、揚げるだけでなく、焼く、蒸す、煮る、酢の物、和え物などがありますので、
この辺の工夫をお願いしたいところです。
同じマグロの刺し身なら、山かけにするとか、アジの刺し身なら、キュウリやワカメの酢の物にするなど。
これだと副菜にもなります。
・豆腐は痛風に限らず、おかずに常に取り入れたい食品ですが、
湯豆腐、冷ややっこ以外にも、いろいろな料理があります。
麻婆豆腐も、今や日本の家庭料理になっていますね。
その他では、豆腐と野菜のサラダ、野菜、豆腐、卵で作るいり豆腐、野菜の白和え、揚げ出し豆腐などもあります。
これらも副菜になるものですね。
「小さいおかず名人」になって、肉どっさり食、魚どっさり食から家族の食習慣を変えられると、
子供の健康にもおおいに役立つと思いますよ。
・酒の肴に、レバーやメザシなどの干物などはときどきに。
これらには尿酸値を増やしてしまうプリン体というものが多く含まれているからです。
といって、プリン体を多く含む食品はダメということではありません。
量と回数を控えめにすることがポイントです。
・海藻とキノコはローエネルギー。
だから太りすぎさんにはたくさん食べてもらいたい食品です。
ヒジキ、ワカメ、エノキタケ、シイタケ、シメジ、ナメコ、マイタケなど、毎日食卓にのせてください。
②肥満だからといって、絶食するなどは危険です。
特に尿酸値の高い人の絶食は危険です。
絶食すると、血液の中にケトン体というものが増えるのですが、
ケトン体は尿酸の排泄を妨げるため、尿酸値が高くなるからです。
また、急激な減量は体調も落とし、病気にもかかりやすくなりますから、
海藻やキノコのようなローエネルギー食品をたくさん食事に取り入れて、
取り入れるエネルギー量を減らそうという考えでいってください。