貧血といわれたら①
貧血になるのはほとんど女性。生理で毎月血液が失われるためです。
男性の貧血は少なく、男性でハードな貧血である場合は、胃や腸などの消化管からの出血などが考えられ、精密検査が必要となります。
女性では子宮筋腫、生理不順などで貧血になることが多いのですが、
食べ物から鉄分を充分にとっていないための鉄欠乏性貧血も少なくありません。
少なくとも、ヘモグロビン値が11g・/dl以下だったら、本腰を据えて鉄分のあるものを食べないといけません。
若い女性に貧血はじつは多いといわれます。
若い人の「やせたい願望」は永遠のテーマのようで、「ダイエットしたい」と考えたことのない人のほうが少ないともいわれます。
そのため、様々なダイエット法がマスコミを賑わし、若い人をとんでもないダイエットへと追い込んだ結果、貧血のヤングが出ているのが現状です。
軽度の貧血の場合は自覚症状もないので、「貧血なんて」と軽視されがちですが、
貧血の状態のまま妊娠すると、早期から鉄剤てせの治療をしてもなかなかヘモグロビンの値は高くならず、産後には極端な貧血になってしまいがちです。
結婚前に完全に貧血から脱していないと、妊娠してから苦労しますよ。
「そうなったら鉄分のあるもの食べてがんばればいいのだから、そんなの簡単」と思っていませんか。
それが簡単ではないのですよ。
レバーや青い野菜をせっせと食べても、鉄剤を飲んでも、
最近はやりの鉄分のある飲料やお菓子を食べても、ヘモグロビンなどの数値はそう簡単に上がりません。
何故かというと、鉄分は体に吸収しにくいからです。
ですから、鉄分のあるものを今からせっせと食べて、根気よくヘモグロビンなどの数値の上がることを期待してほしいのです。
鉄分の多い食品
食品名 1食あたりの目安量 鉄分量
大豆 20g 1.9mg
おから 50g 0.6mg
凍り豆腐 1枚 15g 1.4mg
ワカサギ 5尾 50g 2.5mg
煮干し 5g 0.9mg
ヤツメウナギ 50g 4.5mg
アサリ 30g 2.1mg
豚レバー 50g 6.5mg
鶏レバー 60g 5.4mg
鶏卵(卵黄) 18g 0.8mg
ホウレン草 80g 3.0mg
小松菜 80g 2.4mg
切り干し大根 20g 1.9mg
干しヒジキ 10g 5.5mg
ゴマ 9g 0.9mg
(成人が1日に必要な鉄分の量は10~12mgです)