貧血といわれたら③
♥気づかってほしいこと・・・その2
①ビタミンB6も貧血と関係ある栄養素
ビタミンB6が不足すると、ヘモグロビンを作るときに支障が出ます。
ビタミンB6を多く含む食品は・・・
マグロの刺し身、イワシ、サケ、カニ、ヒラメ、牛肉、豚肉、鶏肉、ハム、レバー、
大豆、ピーナッツ、くるみ、バナナ、干しすもも、ホウレン草、玄米 などです。
これらも頭の片隅に入れておいてくださいね。
②タンパク質、特に魚や肉をきちんと摂ることが基本
人間の体の水分を除いた固形成分の60%はタンパク質です。
健康に生きていくには、健康な人でも良質のタンパク質を毎日バランス良くとりたいです。
貧血というのは赤血球の中のヘモグロビンが不足するのですが、この赤血球もヘモグロビンもタンパク質です。
ですから、貧血の人は特に良質のタンパク質をとることが基本です。
さて、良質のタンパク質とはなにかというと、体で作ることのできない必須アミノ酸(タンパク質はアミノ酸に分解されて体に利用される)
を含んでいるものということで、それは何かというと・・・・
卵、肉類、魚介類、牛乳と乳製品、大豆や大豆製品などがあげられます。
その中でも魚と肉だけに含まれる鉄はヘム鉄といって、普通の鉄に比べて何倍も抜群に吸収されやすい鉄が含まれているので、
魚と肉をきちんと摂ることが大切なのです。
しかも、魚や肉を食べると、一緒に摂取した他の食品の鉄が2倍も吸収されやすくなることも知られています。
鉄欠乏性の貧血の人には魚や肉を嫌ってほとんど食べないという人が多いとか。
1日に必ず2皿以上は食べたいですね。
③鉄なべ、フライパンなど鉄製の調理器具を使おう
鉄なべ、フライパン、鉄の包丁などからは調理中にわずかながら鉄分が流れ出ます。
特に、酢やケチャップなどの酸味のある調味料を使うと、鉄の流れ出る量が増えます。
少量とはいえ、毎日の調理に鉄がとれる鉄なべなどは貴重な存在です。
昔ながらの鉄なべをおおいに利用しましょう。
鉄なべを使った学校給食の1週間分の鉄は1.5倍になったという報告もあります。
特に錆びた物を使わなくていいのですよ。手入れして使っても鉄製であれば鉄は補給はできます。
④根気よく治す
貧血対策によい食品を上手に選んで食べたとしても、即効的効果は期待できません。
根気よく、貧血を治していってください。
貧血がひどくて薬が出ている場合でも、貧血対策のある食生活は欠かせません。
⑤食事の前後のお茶はなるべく控える
お茶の中のタンニンは鉄分の吸収を妨げる働きをするので、
お茶を飲みながらの食事や食後のお茶はなるべく控えたほうが、より効果的です。
⑥無理なダイエットはダメ
もう、いうまでもありませんね。
無理なダイエットは貧血のみならず、体全体に悪影響が及びます。
若いから大丈夫というのは危険な考えです。
若いときの不健康は、その後にも尾を引いていきますよ。
ダイエットまでいかなくても、例えば朝食を摂らない、ときには昼食を抜くというのもいけません。
3食きちんと摂ることは、大事な貧血対策の一つです。