食べて解消 疲れやすい、慢性疲労
♥「気」を補う食材が効果的です。
日常的にも夏バテや過労などで、疲れやすい、疲労感などを強く感じることもありますが、
一般に体力がなく、虚弱体質の人が慢性疲労を訴えることが多いものです。
また、いつまでたっても疲労感が抜けず、仕事や日常生活にも支障が出てくる「慢性疲労症候群」も増えています。
微熱やリンパ節の腫れ、のどや関節の痛みなど、風邪に似た症状を伴うことも多いようです。
今のところ、現代医学では決定的な治療法はなく、漢方薬がよく使われます。
食養生も大いに役立ちます。
疲れやすい、慢性疲労といった症状は、中医学では「気虚(ききょ)」の状態です。
主に「肺」(酸素の取り込み)、「脾胃」(飲食物からの栄養の吸収)、「腎」(親から受け継いだ体質)の機能の低下が関係するとされます。
慢性疲労の改善に役立つのは、気虚タイプに向く食材です。
「牛肉」、「鶏肉」、「エビ」のほか、「米」、「イモ」、「豆」、「キノコ」は、
どれも「気」を補い、肺や脾胃、腎の働きを高めてくれます。
積極的に摂るようにしましょう。
この症状によい主な食材
牛肉、鶏肉、エビ、貝柱、フナ、米、大和芋、長芋、大豆、納豆、豆乳、
そら豆、インゲン豆、サヤインゲン、きぬさや、カボチャ、マイタケ、
シイタケ、エノキタケ、ナメコ、マッシュルーム、アスパラガス、
ブロッコリー、ネギ、タマネギ、くるみ、栗、ハスの実 など