食べて解消 のぼせ、冷えのぼせ
♥熱を冷ます作用のある食材を。
冷えとは対照的に、寒いときでも顔がほてったり、のぼせて頭がポーッとすることがあります。
また手足は冷たいのに、首から上だけがカーッと暑くなるのは、ホットフラッシュという更年期の代表的な症状です。
中医学では、こうした症状は「陰虚(いんきょ)」あるいは「瘀血(おけつ)」と関係するとされます。
とくに関係が深いのは、陰虚です。
陰虚の特徴は、潤いが足りなくて、暑がり、のぼせ、ほてり、のどが渇くことなど。
水は「陰」に属して、体を潤して、いらない熱を冷ますという大事な働きをしていますから、
水が足りないと不必要な熱が生じて、のぼせや熱が出てくるというわけです。
また、瘀血体質で血行不良があると、熱の循環が上手くいかなくなります。
のぼせやほてりを改善するためには、「涼性」の食材で熱を冷まし、潤いを補充することが大切です。
牡蠣、アサリ、シジミなどの貝や、三つ葉、春菊などの香りのよい野菜、牛乳、豆乳、豆腐などがよいでしょう。
大豆に含まれる「イソフラボン」という成分は女性ホルモンに似た作用があるとされ、
更年期にさしかかった女性には豆腐や豆乳などの大豆製品がとくにおすすめです。
【この症状によい主な食材】
なまこ、牡蠣、スッポン、ハマグリ、牛乳、豆乳、三つ葉、春菊、ヒジキ、クコの実、ミント、
菊花、サフラン、ナッツ、柑橘類、ジャスミン茶、緑茶 など