水毒とは?
水毒とは、体内の水の巡りが悪く、不要な水分が溜まっている状態のこと。
日本における漢方医学の特徴的な概念です。
日本人はもともと「水」の病にかかりやすい体質のため、この様な概念が確立されたといいます。
水毒を治療し、様々な症状の改善をめざしましょう。
♦水毒の症状
水毒が引き起こす主な症状と、水毒である場合にかかりやすい疾患には次の様なものがあります。
・水毒による主な不快症状
ニキビ 吹き出物 むくみ 軟便 下痢 冷え性 耳鳴り めまい 吐き気など
・水毒が関連する疾患
膀胱炎 前立腺異常 糖尿病 高脂血症 関節リウマチ アトピー性皮膚炎 鼻炎 喘息など
♦水毒の診断
上記の症状に合わせて、以下の様な特徴が見られる場合は水毒であると判断します。
・水太り気味で、むくみやすい
・唾や痰、鼻水が出やすい
・風邪を引きやすい
・胃内停水(胃の中に水が溜まっている状態・たたくとビチャビチャと音がする)
・舌に白い苔がついている
♦水毒の治療
水分の排泄をよくするための生活改善をする。
・汗をかくくらいの運動をする
・暴飲暴食、飲酒、喫煙を控える
・水分を摂り過ぎない。特に、冷たい飲み物や甘い飲み物は控える
・海藻、キノコ、根菜、豆類などの食物繊維が豊富な食材を摂る
また、「体質に合った漢方薬の服用」が効果的です。