東洋医学で食養生 6体質の特徴と生活アドバイス②
血虚(けっきょ)タイプ・・・顔色が悪く、めまいを起こすタイプ。「血」を補うための生活改善を。
♥特徴
「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の「血」が不足している状態です。
中医学でいう血虚の概念は、西洋医学でいう貧血とは少し異なります。
たとえば血液検査では貧血と診断されなくても、赤血球や白血球などの血球細胞が、
形や働きの悪い「なまけもの」だつた場合、貧血と同じ症状を起こします。
血虚とは、こういった貧血一歩手前の隠れ貧血も含んだ幅広い意味での血の不足を意味します。
この状態は、カサカサやかゆみなどの肌のトラブル、白髪や抜け毛などの髪のトラブル、
女性では生理不順、不妊症などの婦人病を起こしやすくなります。
目が疲れ、視力も減退しがちで、動悸、息切れ、不整脈などの心臟疾患も現れやすくなります。
♥代表的な症状と体質
・目が疲れやすい
・抜け毛や白髪
・顔色は白く、艶がない
・肌がカサカサ。かゆみがある
・やや痩せ気味
・めまい。立ちくらみ。冷え性。不眠
・爪が白く、割れやすい
・手足のしびれ。こむら返り
・生理痛、生理が遅れがち。経血量が少ない。不妊症。早い閉経。
♥生活アドバイス
血虚になる原因の多くは、無理なダイエット、朝食抜き、夜更かしなどの不規則な生活です。
体質改善の第一歩は、無理なダイエットをやめること、朝食をしっかりとることから始めます。
血虚タイプは骨が弱い人が多いので、激しい運動をすると、怪我をするおそれがあります。
緑の中でのウォーキングなど、リラックスできる軽い運動を楽しんでください。
♥おすすめの食材
食生活では、先ず偏食の改善を。
好きなものだけでなく、多種類の食材を摂ります。
そして、不足する「血」を食事から補うことが重要です。
特に黒ごま、黒豆、黒きくらげ、プルーン、レーズンなどの黒色食材や、
ニンジン、トマト、クコの実などの赤色食材には、血を増やす働きがあるので積極的に摂りましょう。
カキ、レバー、烏骨鶏(もしくは地鶏)、ホウレン草、小松菜なども補血作用に優れた食材です。
♥舌の特徴
・他の体質に比べて小さい
・全体的に淡い色
・舌の苔はうっすら