東洋医学で食養生 6体質の特徴と生活アドバイス⑤
瘀血(おけつ)タイプ・・・血行不良で慢性的な疼痛がある。適度な運動や入浴で血行を改善する。
♥特徴
「血(けつ)」のめぐりが悪い状態です。
皮膚、関節、体の末端に栄養が運ばれず、新陳代謝が低下して老廃物が体に溜まりやすい状態にあります。
そのため皮膚の色が浅黒くなり、関節痛、手足の冷えが出やすくなります。
特徴は、顔や唇の色が暗い、シミ、そばかす、便が黒っぽいなど。
肩こり、関節痛、頭痛など、チクチク痛い慢性的な疼痛が起こりやすいのも特徴です。
また、体にしこり(腫塊)ができやすく、肩こりでもグリグリした固いしこりが見られます。
なりやすい病気は、ガンなどの悪性腫瘍、心筋梗塞、脳卒中、下肢静脈瘤などの血管の病気や、慢性肝炎、肝硬変など。
女性は、子宮内膜症や子宮筋腫になりやすく、生理痛が重く、生理周期も遅れ気味。
月経血が黒く、血塊が混じることもあります。
♥代表的な症状と体質
・顔や唇の色が暗い。
・シミ、そばかすが多い
・慢性的な関節痛、肩こり、頭痛
・動悸や不整脈
・皮膚の毛細血管が浮き出る
・下肢に静脈瘤
・ひどい生理痛。
・経血は黒く、血塊が混じる
♥生活アドバイス
血行をよくするための生活改善を始めましょう。
まず、適度な運動やストレッチを毎日の習慣にしてください。
次に、同じ姿勢を長時間とり続けない工夫をします。
たとえばパソコンなら、1時間向かったら2分の休みを入れ、軽く体操して目も休めるように。
そして1日の終わりには、シャワーではなく、温かい湯船にゆっくりとつかって体を温めます。
ときには温泉旅行に出かけ、広い湯船でリラックスしましょう。
お風呂上がりには、血の流れをよくするツボ「血海(けっかい)」を、指圧や簡易灸で刺激するのも効果的です。
(血海・・・膝頭の内側の縁から指3本分上。生理不順、生理痛にも効果がある。)
♥おすすめの食材
食生活では、血の流れを促し、新陳代謝をよくする「辛味」や「温熱性」の食材を使った食養生を心掛けます。
♥舌の特徴
・暗く紫っぽい色
・黒いシミのような斑点があることも
・舌裏の2本の静脈が太く長く、浮き出ることがよくある