東洋医学で食養生 気虚がよくなる食養生
♥体を温める食べ物で、冷えを解消します
気虚タイプの人は、ほとんどが冷え性です。
胃腸も冷えているので、消化機能全般が低下しています。
そこで、このタイプの食養生は、体を温め、胃の消化機能を高め、胃腸に負担をかけない食事が基本になります。
料理には、「平性」「温性」「熱性」の食材を火に通して使用します。
体を冷やす冷たい食べ物や、刺し身などの生ものは避け、
消化の悪い脂っぽいもの、甘いもの、刺激の強いものも摂りすぎないようにします。
食が細く、下痢や軟便になりやすい人には、消化機能を高める「長芋」、「大和芋」などの山芋類が効果的です。
そして山芋であっても、「山芋入りお好み焼き」「とろろ入り味噌汁」などのように、加熱して食べるようにします。
体を温める代表的な食材には、
「羊肉」「エビ」「ニラ」「ニンニク」「ネギ」「玉ねぎ」
「ショウガ」「山椒」「栗」「クルミ」「シナモン」「紅茶」などがあげられます。
♥料理には「気」を補う食材を使いましょう
疲れやすくて、風邪を引きやすい気虚タイプには、「気」を補う食材が欠かせません。
「補気の王様」といわれる「朝鮮人参」、「牛肉」や「鶏肉」などの肉類や、
「エビ」、「ウナギ」、「山芋」などは、食べるとすぐに「気」を充実させるために働きます。
主菜や副菜にたくさん使って、足りない気を効果的に補いましょう。
また「穀類」、「イモ」、「豆」、「キノコ」は、胃の消化機能や新陳代謝を高め、気を補うために大切な食材です。
毎食きちんと摂るようにしましょう。
♥気虚改善の心得
①「平・温・熱性」の食材を火を通して食べる。
②生もの、冷たいもの、脂っぽいものは避ける。
③山芋、豆、キノコを毎日の料理に積極的に取り入れる。
④主菜には、すぐに「気」を補ってくれる牛肉、エビ、ウナギを使うとよい。
⑤よく噛んで、腹八分目に食べる。早食い、食べ過ぎは禁止。