東洋医学で食養生 瘀血がよくなる食養生
♥体を温め、新陳代謝を活発にする食物がおすすめです
血行不良の瘀血(おけつ)タイプは、冷え性で四肢が冷え、慢性疼痛に悩まされることが多いもの。
そこで「温熱性」や「辛味」の食物で体を温め、発汗、利尿、解毒を促進し、「気」「血」の流れをよくします。
温熱性の食材には「玉ねぎ」、「ニラ」、「ニンニク」、「山椒」、「シナモン」など、
辛味には「ショウガ」、「ネギ」、「シソ」などがあります。
また、体を冷やす冷たい飲み物や食べ物はやめて、飲み物には氷を入れずに、常温か温めて飲む習慣をつけましょう。
♥青背の魚で、ドロドロ血液をサラサラに変えましょう
このタイプの人のなかには、血液がドロドロして流れにくくなっていることがあります。
肉の脂身やバター、生クリームなどの動物性脂肪や味の濃い食べ物は、
摂り方によっては血管壁に動脈硬化の病巣をつくる原因にもなるので控えたいものです。
血流をよくする「活血作用」のある食物を積極的に料理に使って、動脈硬化も予防しましょう。
活血作用のある食物の代表は、「青背の魚」です。
「イワシ」、「サンマ」、「アジ」、「サバ」などの背が青い魚の脂には、
EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸が多く含まれます。
これらには、血液中の中性脂肪を減らし、コレステロールのバランスを整えるなど、「血」の流れをよくする働きがあるのです。
「玉ねぎ」、「ラッキョウ」、「桃」も活血作用がある食物ですので、積極的に使ってください。
♥瘀血改善の心得
①「温性」「熱性」「辛味」の食材を多く使う。
②主菜には、肉を避け、できるだけ青背の魚やカニを使う。
③肉の脂身、バターや生クリームなど脂肪の多い食材を避ける。
④味はなるべく薄めにする。
⑤バラ、紅花、サフラン、ウコン、ラッキョウ、黒酢を常備して料理に使う。