心の疲れをそのままにしておくと?①
心の疲れがたまりすぎると、心身の状態を更に悪化させてしまいかねません。
無理や頑張りすぎは禁物。
なにより早い段階で自分のストレス状態に気づき、早めの対策を心掛けましょう。
♥ストレスが続くとどうなるの?
ストレスは、長引くと「警告期」→「抵抗期」→「疲弊期」へと3つの段階を経て悪化していきます。
心身は、ストレスを受けるといったんはショックを受けるものの、抵抗力を高めて適応します。
しかし、長引くとしだいに抵抗力が失われ、心身が疲弊してしまいます。
・ストレスの経過
「第一段階 警告期 受動的反応期」
ストレスを受け、ショック状態に陥った後、身体が防衛態勢をとる。
疲れたなあ、体調が悪いなあ・・というような危険信号が心身から発せられている時期。
血圧が上がったり、下がったりする。
イライラしたり、肩こりがする。
ミスや事故が多くなる。
(趣味やスポーツを楽しんだり、毎日の入浴や睡眠で意識的に休息を。)
「第2段階 抵抗期 ストレスに対して反発・抵抗する時期」
抵抗力が高まり、ストレスに順応する。
疲労感が興奮に変わったり、逆に脱力感に陥る時期。
血圧の変調が本格化し、血糖値が高くなる。
胃や心臓に異常があらわれ、心身が常に緊張状態に。
仕事を抱え込んだり、休まなくなる。
(遅くともここで体調を整える必要あり。忙しくてもなんとかして休養を。)
「第三段階 疲弊期 疲れ切り、本当の病気に移行する時期」
ストレスに抵抗しきれなくなり、全身の機能が衰える。
電池が切れるように踏ん張りがきかなくなり、自分の力ではどうにもならなくなる時期。
集中力がなくなり、物忘れがひどくなる。
おっくうでなにもする気がなくなる。
進行するとストレス性潰瘍などの心身症になったり、うつ病などの心の病気になる。
ひどいときに自殺に追い込まれることも。
(一刻も早い専門医への受診を。)