心の疲れをそのままにしておくと?②
ストレス症候群は、医学的な病名ではありませんが、いわば、心の病気の前兆です。
うつ病(気分障害)や不安障害、心身症などの病気の一症状としてあらわれていることもあるので、
思い当たる症状があったら、ストレスの原因はなにかを見極め、早めに対処することが大切です。
♥職場に潜むストレス症候群
①出勤困難症
出勤しようとしても体がいうことをきかず、職場にいけない。
精神的な面だけでなく、頭痛や腹痛などの身体症状を伴うことも。
②過敏性腸症候群
仕事への不安や役職への責任感などがストレスとなり、腹痛や下痢を起こす。
通勤途中や大事な会議の前などに症状が起こる。症状が起こることへの不安がさらに症状を悪化させる。
③帰宅拒否症
家族の期待(昇進、昇給など)に応えられない、居場所がないなどの理由から、
仕事が終わっても無理に残業したり、どこかに立ち寄ったりして、家になかなか帰れない。
④ワーカホリック
趣味をもたない仕事一筋の人が限界まで仕事に励んでしまう。
「過労死」する人に、このタイプが多い。
仕事に夢中になっているうちに、知らず知らずに心身に負荷をかけている。
⑤入社症候群
いわゆる「五月病」。
期待と希望に満ちあふれて就職したものの、思っていたような職場や仕事とは違うことに思い悩み、無気力に。
⑥サンドイッチ症候群
中間管理職にある人が、上司の命令と部下の要望の板挟みで心身が疲弊してしまう。
会社と家庭のどちらからも認められず、疎外感に悩む状態は新サンドイッチ症候群。
⑦燃え尽き症候群
いままて゛第一線で熱中して働いてきた人が、ある日突然、糸が切れたように無気力になり、仕事への意欲を失ってしまう。
⑧スーパーウーマン症候群
仕事でも家庭でも百点満点をめざしてがんばってしまい、負担が限界を超えてダウンしてしまう。
手を抜くことができない完璧主義の女性に多い。
⑨テクノストレス症候群
コンピューターに不慣れな人が、強い負担感から動悸やめまいなどの症状を起こす。
逆にコンピューター操作が得意だと、のめり込みすぎて現実社会への適応能力が低下する場合も。
⑩朝刊症候群
毎日習慣的に朝刊を読んでいたのに、読んだ内容が頭に入らなくなったり、読みたくなったりする。うつ病の初期症状の1つ。
⑪ランチメイト症候群
一人て゛昼食をとることに不安を感じ、一人で昼食をとる姿を見られるのは恥ずかしいと、隠れて昼食をとる。
この反対は、他人と一緒に食事ができない「会食不能症」。